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私のクリエイティブディレクション論

新しい「広告の届かせ方」を探し続ける

尾形真理子

ルミネほかの広告でコピーライターとクリエイティブディレクターを務める尾形真理子さん。ストイックなメンバーとチームを組み、能力以上のハードルを設けることが新しいクリエイティブの出発点だと話す。

尾形真理子(おがた・まりこ)
1978年生まれ、東京都出身。01年、博報堂に入社し、以来、コピーライター/制作ディレクターを務める。現在、同社クリエイティブデザイン局所属。LUMINE、資生堂、東京海上日動あんしん生命、Tiffany&Co.、キリンビール、エーザイ、日産自動車などの広告を手がけ、朝日広告賞グランプリ他、多くの広告関連の賞を受賞。10年には『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』(幻冬舎刊)で小説デビューし、南波志帆、V6などに作詞も提供する。2015年より博報堂が発行する雑誌『広告』編集長。

――博報堂が発行する季刊誌『広告』の編集長に就任しました。

私は、もともと業界誌や週刊誌など雑誌をほとんど読まず、ファッション誌もほぼ写真しか見ていません。これまでも『広告』の編集部員に、と声を掛けられたことはありましたが、全力で逃げてきました。通常の業務以外のことに、それなりの時間を割くことにも自信がなく、今回も依頼された瞬間は「どうやって断ろうか」と考えたくらいです。

その一方で、自ら選ばないようなことに挑戦すれば、これまでの経験では使ったことがない筋肉を鍛えられるかもしれない、という思いもありました。それには理由が2つあって、まずは全力でやってもどうにもトラブルを解決できない仕事の挫折があったこと。その苦い経験から、これまで培ってきたスキルや価値観のまま仕事を続けていても、どうやっても乗り越えられないハードルだと感じていました。そしてもうひとつは ...

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