日本アイ・ビー・エム出身の三浦信宏教授が率いる、愛知淑徳大学の三浦ゼミ。専攻はITで、かつてはPCの解体なども行なっていたが、数年前から始まった「サブゼミ(ゼミ内プロジェクト)」によって、活動内容は大きく変わってきている。
企業相手のプロジェクトで
学生の視点はうんと高くなる
三浦ゼミの基軸は、課題解決型学習と言われるPBL(Project Based Learning)だ。座学で学んだビジネスノウハウを生かすため、サブゼミ(ゼミ内プロジェクト)と呼ばれる実践の場が設けられている。各サブゼミには、三浦ゼミ生2~4年の各学年5名ずつ、合計15名程度が在籍。現在、「VegeGaGa(以下ベジーガガ)」「化粧コンテンツ研究会」など複数のチームがある。
「サブゼミのきっかけは、約8年前に企業の研究者を招いて行った勉強会です。そこでは、研究者に対して学生からの質問が殺到しました。学生の目は普段見たことないほど爛々と輝いていて、もっとゼミ生に企業や社会人との接点を作ってあげたいと思ったんです。そのとき、現在も続く化粧コンテンツ研究会が生まれました」(三浦信宏さん)。
それぞれのサブゼミは会社に倣った組織になっており、学生が営業、広報、商品開発などすべてを担い運営していく。例えば …