今年5月、NPO法人「TABLE FOR TWO International」(以下、TFT)は、グローバルに展開する新たなプログラムとして「カロリーオフセット」を立ち上げた。このプログラムではTFTとクリエイターが一緒になり、企画をつくりあげ、企業にプレゼンを行った。
目標は、世界に広がるプロダクト
「カロリーオフセット」は「SAVE CALOLIE、 SAVE WORLD ~あなたがオフしたカロリーが、誰かのカロリーになる~」をスローガンに、先進国の余分なカロリーを開発途上国で必要なカロリーに変換するという、これまでにないプログラム。対象となるのは減塩、低カロリーなど、健康を意識した食品や体を動かすことでカロリーを消費できる商品・サービスといったものである。それらの商品を購入することで、その売上の一部が寄付金となり、開発途上国の農業生産向上の指導やインフラ整備に利用される。
「通常の寄付やチャリティではなく、企業のマーケティングにつながるCSR活動となりうるもので、新しい単位、通貨、概念となるものをつくりたかった」と話すのは、ファウンダーの一人であるdofの齋藤太郎さん。カロリーオフセットは、TFT代表 小暮真久さんを中心に、同グローバル戦略委員会の委員を務める齋藤さん、同じくクリエイティブ・デザイナーを務める畑間晶太さんというdofの2人に、電通戸田宏一郎さん、佐々木康晴さん、津布楽一樹さん、GLIDER 志伯健太郎さんが参加し、一から考え方と仕組みを構築。そして企画書をつくり、TFTとクリエイターが一緒になり、企業や流通にプレゼンを行った結果、ローソン、おいしっくす、江崎グリコ、永谷園などが参画を表明。5月22日には世界経済フォーラムアジア大会(マニラ)でプロジェクトを説明する記者発表会を開催する機会も得た。
このプログラムが生まれた背景には ...