NHKは8月1日、4K・8K試験放送「NHKスーパーハイビジョン」をスタート。日本時間6日に開催されたリオデジャネイロオリンピック開幕以降は、東京・大阪の計6カ所でパスビックビューイングを行っており、開会式を始め柔道や陸上など一部競技を生中継している。8Kの放送は世界初の試みだ。
2020年の本格普及を目指す
8K放送で立体的な臨場感を演出
「放送史の新たなページが始まった」「オリンピック開催の機会に多くの皆さんに8Kならではの臨場感あふれる映像と音声を実感していただきたい」─。1日の放送開始にあたり、NHKの籾井勝人会長はこう述べた。
4K、8Kの「K」は1000の意味。4Kは水平方向に3840画素(=約4000)、8Kは7680画素(=約8000)あることから、それぞれ「4K」、「8K」と呼ばれている。4Kは現行ハイビジョンの4倍、8Kは同じく16倍、約3300万の画素数を持つ。映像と現実を見分けられないほどの高精度を誇るという。また、音響もハイビジョンと4Kの5.1chに対し、8Kは4倍以上の22.2chで立体的な臨場感を再現する。
試験放送は ...
あと71%