次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する本連載。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのだろうか。今回はキタムラ デジタルマーケティング部で活躍する阿部慶二郎さんに話を聞いた。
デジタルの専門性を発揮しつつ
キャリアアップを目指す
「カメラのキタムラ」の展開など、カメラのイメージが強いキタムラだが、2022年からカメラ以外のブランド品・時計・スマートフォンなどの買い取りを強化。そんな新規事業となるリユース事業を担うのが入社3年目の若手マーケター阿部慶二郎さんだ。
阿部さんは大学では経営学を専攻し、生活者視点を生かした経営戦略に興味を抱き、マーケターを志したという。前職では健康食品や化粧品のWebマーケティングに従事、広告運用などの業務を行っていた。
「Webを中心とした施策を担当する中で、逆に『体験型店舗』など販売の機能だけにとどまらないリアル店舗の役割に興味を抱くようになりました。今後もマーケティングに携わるなかでは、実際に店舗を持つ企業で経験を積みたいと考えるようになり、キタムラに転職することを決めました」(阿部さん)。
キタムラは現在、全国に約600の店舗を抱えている。同社がDXを推進する中で、これまでのデジタルマーケティングの経験を買われ、2021年からデジタル推進本部でマーケティング・コミュニケーションに関わる部門を担う「デジタル推進部」に配属となった。
CPAファーストからユーザー目線の想像力
入社後すぐに担当したのが年賀状の販促施策だった。「これまでの経験を活かしWeb広告を中心とした施策の他、実店舗でのサポートも行いました。そこで感じたのは、実店舗があることによるROI(広告投資効果)の判断の難しさ…