次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する本連載。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのだろうか。今回はニチレイフーズ マーケティング部で活躍する大津絵理さんに話を聞いた。
モノ提案ではなくコト提案
消費者を意識した営業時代
コロナ禍で個食や冷凍食品の需要が拡大し、「パーソナルユース商品」など新たなターゲット獲得に力を入れるニチレイフーズ。そんな同社で活躍する若手マーケターが入社6年目の大津絵理さんだ。
「食品という身近な商材を通して、人を笑顔にする仕事がしたい」と考え、2018年に同社に入社。研修期間を経て首都圏家庭用グループに配属され、スーパーマーケットやドラッグストアなど主要な小売店に向けた家庭用冷凍食品の営業に従事していた。
「心掛けていたことは、小売店の先にいる消費者を意識した提案をすること。店頭でいかに購入後の利用シーンを想起してもらえるかをよく考えていました」(大津さん)。
モノ提案ではなく、コト提案を重視し、業務用と比較し家庭用食品では少なかったアレンジレシピの提案や自作のPOPの制作などに取り組んだという。その他にも、冷凍食品を普及するイベントや他社とのコラボ企画などを経験し、ブランディングやマーケティングに対する興味を抱いていった。
若年層向けの施策を強化
冷凍食品を通じた楽しさを提供
2022年4月にマーケティング部に異動し、家庭用商品の営業支援や若年層向けの施策、さらには企業ブランディングなどの広報活動まで幅広い業務をこなしている。「商品、ブランドごとの担当ではなく、家庭用商品全般で施策に携わっています。経験が浅い中で様々な業務に携わることができているので、このチャンスを生かし成長していきたいです」と大津さん。
中でも力を入れているのが、若年層向けの施策だ...