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R30のホープたち

お客さまのニーズを再定義99冊から主要カタログ4冊に絞ったカタログDX

吉田弦史さん(積水ハウス)

次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する本連載。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのだろうか。今回は積水ハウス コミュニケーションデザイン部で活躍する吉田弦史さんに話を聞いた。

積水ハウス
コミュニケーションデザイン部
CXデザイン室
戸建ブランディングチーム
吉田弦史(よしだ・げんじ)さん 24歳

2021年積水ハウス入社。戸建て支店での住宅設計を担当したのち、コミュニケーションデザイン部へ配属。紙媒体でのDX推進や、リアルでの顧客体験の向上に向けた施策を担当。資料請求から成約に至るまで、顧客のタッチポイントに沿ったマーケティング戦略を運用。

技術職からマーケターへお客さまの知りたいに寄り添う

大手ハウスメーカーの積水ハウスは2021年に戦略部門の広報部と広告宣伝部を統合してコミュニケーションデザイン部を開設。同部でマーケティング領域を担当するCXデザイン室に所属しているのが、入社3年目の若手マーケター吉田弦史さんだ。

入社後1年間は、技術職として戸建住宅の設計を担当。お客さまにヒアリングをしながら大切な家づくりに関わることにやりがいを感じていた。2022年に新設されたばかりのコミュニケーションデザイン部CXデザイン室に異動となった際には、より大きな観点から、多くのお客さまの住宅の充実に関われることに魅力を感じたという。現在は戸建ブランディングチームに所属し、半年に1回刊行する情報誌や、カタログ、展示場で使用するのぼりやパネルなどの制作物全体を担当している。

担当する制作物は全て間接的に顧客の購買意欲を左右する重要なもの、「自分たちが届けたい情報を一方的に発信するのではなく、市場のニーズを理解し、お客さまが本当に知りたいものは何なのかを理解することが大切だと感じました」と話す。

同社が2022年から始動した大幅なカタログ制作の改革(カタログDX)にも、吉田さんのこうした感覚が活かされている。

吉田さんも制作にかかわった4つの主要カテゴリに絞ったカタログ。

多すぎる情報量を精査99冊のカタログを主要4冊に削減

「カタログは営業部門がお客さまとの商談の際に使用したり、Webサイトから資料請求をされたお客さまに最初に届く大切なコンテンツ...

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