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社内のブランド理解が強いブランドをつくる!

改めて求められる、対面で働く理由 価値を広げる“メディア”としての場づくり

博報堂ケトル、ノバセル

コロナ禍でのリモートワークを経て、改めて「オフィス」という場の価値を見直す企業が増えている。そうした中で今年新たにオフィスを移転したノバセルと博報堂ケトルの2社に取材。クリエイティビティの根源ともなる「偶発性」を生みだす、その工夫が見えてきた。

CASE1 博報堂ケトル

料亭を改修!不便さが創造性を生む

博報堂グループのクリエイティブエージェンシー「博報堂ケトル」は、2023年9月4日、新オフィスの仮オープンを迎えた。赤坂近辺のオフィスビルを検討していた中で、最終的に決まったのは元料亭の物件。狙いは「出社したくなる場づくり」だ。

2022年4月に発足したオフィス移転プロジェクトに携わったのは、 同社アートディレクターの永井貴浩氏をリーダーとして有志で集まった6名。クリエイティブディレクターの村山佳奈女氏をはじめ、全員が同社のクリエイターだ。

暖簾をくぐって入った1階の中央には、前オフィスの執務室を踏襲した円卓を配置。料亭の中庭や和室はそのまま生かし、照明や畳縁などにケトルのモチーフをちりばめた。

大量の書籍は本棚ではなく、全ての部屋のデスク上などに目に見える形で置かれている。打合せ後に何気なく手に取ったりと、思わぬ出会いが良い効果を生んでいるという。

「上座や下座もなくお互いの顔が見えて声が聞こえる円卓は、この会社の象徴でもありました。“新しいのに懐かしい…

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