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社内のブランド理解が強いブランドをつくる!

「働く自分」を肯定できる組織づくりが鍵 人材が流動化する時代、離職率を下げる工夫

土井健(テレシー)

CARTA HOLDINGSのグループ会社で、運用型テレビCMを展開するテレシーは、2023年に3期目を迎えた。様々なバックボーンを持つ社員が働くなかで醸成されているカルチャーについて、CEOの土井健氏に話を聞いた。

採用基準は非常にシビア「無理して採用しない」

2021年1月、VOYAGE GROUP(現・CARTA HOLDINGS)と 電通の共同事業である運用型テレビCMプラットフォーム「テレシー(TELECY)」を会社分割して設立されたテレシー。同社CEOの土井健氏ら5名のボードメンバーを起点に、現在は65名まで従業員数が拡大。3期目を迎えた2023年9月現在、離職者は0名だという。

「これまで代表取締役や役員を務めてきたなかで、ビジネスを進めていくためには“仕事ができるよりも大切なことがある”と実感したのです。社内のコミュニケーションで最も大切なのは、喜びや悲しみなどの感情を共有できるかどうか。当社では互いに思いやりを持ち、ベースとしてポジティブな気持ちをもつメンバーを集め、それが組織全体の空気として纏えるようなカルチャーづくりを目指してきました」。

中途採用を中心に、採用はすべて土井氏が関わっていると話す。

「内定に際しては、どんなに優秀な方でも、企業の文化に合うかどうかを重視しています。事業拡大の上で人員増強を図りたいのは確かですが、非常にシビアな基準を設け、“無理して採用しない”ことを徹底しています」。その採用基準であり、同社のカルチャーの柱ともなるのが「4Spirits」の存在だ。社員が20名程度だったころ、全員で合宿を行い定めたという「真摯」「早くて速い」「ブルドーザーシップ」「必然をつくる」の「4Spirits」。何を大切にして働きたいかを議論したうえで抽出したものだ。

コミュニティスペースの仕掛けで何気ない交流を生む

オフィスは、セレンディピティを生み出す空間となっている。

例えば中央の「AJITO」と呼ばれる円柱型スペースにはドラムセットやギターなどが置かれ、自由に使うことができる。バーカウンターでの飲酒も可能だ。

カフェスペース「THE GARDEN」にはドリップコーヒーを設置。あえて「待つ時間」が発生するようにすることで、会話のタイミングが生まれるのだという。

山をイメージした「HILL」というスペースには、テントやハンモックを設置。社内のボルダリングサークルが使用するボルダリングウォールもある。

「こうした場があることが、もしかすると、海外や他の大企業に行かずに“テレシーにいること…

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