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SNS時代 新しい「ブランド」のつくられ方

話題をつくり続けるリップモンスター メイク欲の刺激は「場づくり」が鍵

若井麻衣氏(花王)

2020年の販売金額が前年比44%と、コロナ禍で最も苦戦したカテゴリーである「口紅」。その渦中の発売でヒットを生み注目された「ケイト リップモンスター」は、3年目となる2023年も、新シリーズで話題を呼んでいる。KATE PR担当の若井麻衣氏に話を聞いた。

    DATA

    KATE MYリップモンスター

    発売日:2023年3月25日(Season1)

    2021年5月1日に発売された口紅『ケイト リップモンスター』は、2022年の『スフレマット』シリーズやミニサイズ・限定色を含めて累計出荷数1400万本を達成(2023年6月末)。3年目となる2023年、“モンスター12体”の限定コレクション『MYリップモンスター』が登場し、SNSを中心に話題化が続いている。現在Season2まで発売中。

独特な色名とキャラクター性で話題化

「欲望の塊」や「3:00AMの微酔」「憧れの日光浴」など、その独特なネーミングも話題となった「ケイトリップモンスター」シリーズ。2023年3月にSeason1がリリースされた「MYリップモンスター」は12カ月をイメージした“新たな12体のモンスター”が3カ月ごとに登場するというストーリー。Season3は7月25日に情報解禁、最後のSeason4はモンスターのシルエットまでが公開されている。

メインコピーは『色が好き。だけじゃもう物足りない。』。既存の14色にもそれぞれストーリーはあったが、今回はキャラクターを立たせ、そこから連想される色名となっているのも特徴だ。KATE PR担当の若井氏は、「色だけでなくて、4月生まれだから気になるとか、モンスターがかわいいとか、違う楽しみ方も提案したいという想いで展開しました」と話す。

2023年1月にリリースされた没入体験型ECストア「KATE ZONE」では、新シリーズの発売と併せて「リップモンスターワールド」をオープン。好きなモンスターと共に各エリアを周りながら、商品にまつわるコンテンツを楽しむことができる(15エリアがシーズンごとに徐々に解禁される予定)。

また4月に...

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