ユニクロが昨年11月から始動した次世代育成プロジェクト「ユニクロ イチローPOST」。同社ではプロジェクト開始時に、オンライン、オフラインの両メディアを活用した情報発信を行った。ユニクロが「イチローPOST」を通して実現したい未来と、コミュケーション戦略について、スポーツプロジェクトチームの2名に話を聞いた。
レジェンドと子どもの夢をつなぐ「イチローPOST」
2022年11月、ユニクロは次世代育成プロジェクト「ユニクロ イチローPOST」をスタートした。「イチローPOST」は、米大リーグなどで活躍したイチローさんとユニクロがタッグを組み、がんばる子どもたちを応援するという企画だ。
全国のユニクロ店舗に設置された「イチローPOST」と特設サイトにて、イチローさんの「きみが好きなこと、向き合いたいことってなんですか?」という問いに対し、子どもたちからの手紙を募集。集まった手紙を読んだイチローさんがコメントや返事をするWeb動画を特設サイトにて公開したり、手紙の送り主の元をイチローさんが実際に訪問したりといった取り組みを行っている。
プロジェクト始動の背景について、同社グローバルマーケティング部長の文原徹氏は、「当社では以前から世界のトップアスリートたちをグローバルブランドアンバサダーとして迎え入れ、ユニクロが掲げている『LifeWear』というコンセプトを発信するべく様々な活動を続けてきました。その中で、アスリートや協会・団体の方々と次世代を育成する社会貢献活動『UNIQLO Next Generation Development Program』を行っており、『イチローPOST』もこの活動の一環です」と話す。
イチローさんが以前から高校球児に野球を教える活動を行っていたことから、今回のプロジェクトが持つ「がんばる子どもを応援したい」という思いとの親和性を感じ、相談を持ち掛けたという。
「イチローさんとの企画と聞くと、『野球をしている子どもたちが対象』と思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。『どんな分野でも、がんばれる子どもになってほしい』というのが私たちの願いです。『イチローPOST』が、がんばるきっかけになれればと思っています」と、スポーツプロジェクトチームの...