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通信と放送が融合する時代のテレビCM活用

テレビ視聴率の低下傾向にどう対応する?新しい形でのリーチ獲得に集まる期待

郡谷康士氏(REVISIO)

REVISIO
代表取締役社長
郡谷康士氏

東京大学法学部卒。マッキンゼー・アンド・カンパニーにて、事業戦略・マーケティング戦略案件を数多く担当。リクルート中国の戦略担当を経て、上海にてデジタル広告会社游仁堂(Yoren)創業。2015年よりREVISIO(旧TVISION INSIGHTS)を創業し、代表取締役に就任。

    Q テレビ広告の活用について広告主が抱えている課題・注目している領域とは?

    A 視聴率の低下傾向を受けて、新しい方法でリーチを補完することへの期待が高まっている。

    「欲しいリーチ数に届かない。どうする?」という相談が増えてきました。

    マーケティングの中でも、テレビを使ったマーケティングでは相変わらず「リーチ」が第一義的に求められています。もちろん広告主によって、求めるKPIは異なっていますが、それでも消費者に対するマスリーチは広告主のビジネス基盤としての一丁目一番地。そこをどうやって築くのか。多くの広告主は引き続きこの古くて新しい課題に取り組んでいます。

    マスが培ってきたリーチ力はいわゆる「デジタル」で一朝一夕に補えるものではなく、テレビへの期待値は変わらずですが、地上波のHUT(総世帯視聴率)が下降傾向にあることで、従来のやり方では苦労を強いられ、向き合い方を改めて考える広告主が増えた印象です。

    とはいえ、そこには新しいアプローチも現れています。テレビとデジタル双方の要素を併せ持つCTVへの期待の...

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