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「人」中心マーケティングのススメ

収益に影響する活動を読み解く 生活者視点のロジックをつくろう

伊田加奈子氏(インテージ)

消費者ではなく、生活者という言葉が使われる場面が増えました。真に生活者起点のマーケティングを実践するうえでは、一人ひとりの顧客に「人」として向き合うことが求められています。データも駆使した、「人」中心のマーケティングの実践論を全12回の連載で解説していきます。

予算は増えずに目標は増大 マーケターはどうすればいい?

大量生産・大量消費を基盤にした、マス・マーケティング時代から一変。広告費をはじめとするマーケティング予算は減少傾向にあり、かつてのような莫大な予算を投じる華やかなメディアプランを目にする機会も減りました。

そのような状況下でも売上目標が大きく下がることはなく、「目標達成に向けて実現可能な活動シナリオ」が求められます。ブランド担当の方はもちろん、宣伝部門でも、「この限られた予算でこれほどの成果を期待されても⋯」と頭を抱えるケースもあるのではないでしょうか。それでは、そのようなシナリオ策定に必要なこととは何でしょうか。

インテージ出身で、現在は日産自動車の副社長である星野朝子氏に先日、講演いただきました。そこで印象に残ったのが“目標をKPIに分解し、各部門はKPIに対する活動を検討する”という発言。当たり前のように...

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成長のヒントは、自社の商品カテゴリーの外側にある。
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