創業以来、写真をはじめとしたビジュアルコミュニケーションのプロ集団として知られているアマナ。そんなアマナが2019年度採用から取り組むのが、SNSへの投稿でエントリーする「#アマナセンス採用」だ。同社 採用チームの鈴木佑一氏に話を聞いた。
Instagramの投稿から見える個々の感性や表現力
多様な価値観を持ったデジタルネイティブ世代が新卒採用市場の中心になりつつある。アマナにおいても、ここ数年でエントリーする学生層に変化が見られるという。
同社 採用チームの鈴木佑一氏は、「当社の創業の経緯から、これまではフォトグラファー志望の学生や、写真・広告制作に興味のある学生のエントリーが多かったのですが、近年は志望学生の興味も多様化。デジタルマーケティングやデジタルコンテンツ制作、サブスクリプションビジネスなど様々な分野に興味を持つ学生も集まるようになってきています」と説明する。
一方で新卒学生の母数の逓減や、学生の就職活動の早期化を受け、企業側は待っているだけではなく、環境変化にタイムリーに対応していかなければならないのが、現在の採用市場だ。こうした中で、鈴木氏は「採用活動においてもマーケティングの発想が必要になってきています」と話す。
アマナでも、潜在学生層にアプローチすべく様々な施策に取り組む。その中で特に成果を上げたのが、就職活動の通年化を見据え、「選考タイミング」を複数回に分けながらトータルで長期間化したことだという。
そして、その一環として取り組むのが、特別選考プログラム「#アマナセンス採用」だ。新卒者を対象に2019年度採用で初めて行った同選考は2021年度採用でも実施しており、今年で3回目を数える。
その最大の特徴はエントリー方法にある。Instagram上で、アカウントをフォローし、ハッシュタグ「#アマナセンス採用2021」(2021年度採用)をつけて自分の「センス」を表現する写真を投稿すればエントリー完了となる。センス豊かな投稿によって審査を通過した学生は書類選考・一次面接が免除となり、二次選考に進むことができる …