「ロンドン・インターナショナル・アワーズ(LIA)」の受賞作品が11月4日までに発表となった。日本からは銀賞4作品、銅賞5作品が受賞。電通は、年間最優秀アジア地域ネットワーク賞に選出された。ここでは最高賞のグランドLIA受賞作品と、日本勢の受賞作品を紹介する。

01 プリント部門:McCann Paris, Neuilly-sur-Seine
全ての女性は、年齢に関係なく価値がある
L'Oréal Paris「The Non-Issue」

ファッションや美容関連のメディアに触れるたびに気付かされるのは、「若さ」だ。まるで「あなたたちはもう若くはない」と言わんばかりに、メディアカルチャーは若さに妄執している。
事実、約40%の女性は50歳を超えているにもかかわらず、メディアに登場する人物のうち50歳以上の女性はわずか15%にすぎないと言われている。このような状況では、「50歳以上の女性はメディアから無視されている」「ジェンダーに基づいた年齢差別は問題だ」と思ってしまうのは不思議なことではない──。
そこで、いつの時代も「全ての女性は、年齢に関係なく価値がある」と信じるロレアルパリ(L'Oréal Paris)は、英国のヴォーグ誌に未踏の挑戦に取り組むように説得した。そして、「The Non-Issue(取るに足りない問題)」と名付けた号を刊行。プリント部門で最高賞を獲得した。
全ての言葉・イメージ・ページが「年齢は、取るに足りない問題であるべきだ」という信念のもと制作された同号に寄稿するのは、全て50歳以上の女性たち …
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