メディア&クリエイティブ 時代に合わせて企業理念の表現は変わる!――CASE1 日立製作所
創業の理念や、世の中への提供価値など、その企業が持つ『DNA』は、時代が変化する中でも普遍なものと言えます。しかし、その伝え方は、消費者の価値観や行動パターン、メディア環境の変化に合わせて変えることが求められます。企業広告におけるメディア選定とクリエイティブの考え方について、企業広告に継続的に力を入れる4社に聞きました。
企業広告の想像を絶する!?効果
ワコールの企業ブランディングは、同社のCSRと、その取り組みを発信するコミュニケーションに特徴を見ることができる。一般的にCSRは、総務部など管理部門が管轄するケースが多いが、ワコールではそれに加え、広報宣伝部門が主導する取り組みが数多くある。「広く社会一般に対して『当社はこんな活動をしています』と一方的に発信して終わるのではなく、お客さまには、企業姿勢に共感していただいた上で、一緒になって活動に参加いただきたい。活動を通じてワコールに対する共感をさらに深めていただいた結果、ブランド価値の向上、企業への信頼につながるのが理想です」と、総合企画室 広報・宣伝部 宣伝企画課の中太寛行氏と徳持隆二郎氏は話す。
その発想の根底にあるのが、「世の女性に美しくなって貰う事によって広く社会に寄与することこそ、わが社の理想であり目標であります」という、現在に至るまで受け継がれるワコール創業の精神だ。同社のあらゆる企業活動に通底する基本思想であり …