インターナルエージェンシー立ち上げ。スピードを持ったコンテンツ開発に挑む、日本アイ・ビー・エム
メディアが増え、情報環境が変わる中で、ブランド・コミュニケーションの手段や方法も変革の時を迎えている。
企業広告の想像を絶する!?効果
創業の理念や、世の中への提供価値など、その企業が持つ『DNA』は、時代が変化する中でも普遍なものと言えます。しかし、その伝え方は、消費者の価値観や行動パターン、メディア環境の変化に合わせて変えることが求められます。企業広告におけるメディア選定とクリエイティブの考え方について、企業広告に継続的に力を入れる4社に聞きました。
日立市にある創業の地「創業小屋」には新入社員研修などで多くの社員が見学に訪れる。グローバル企業となった今も、社員が創業の精神を継承するための努力をしている。
「この木なんの木、気になる木~♪」の歌でなじみ深い、「日立の樹」の企業CMを放映し続けてきた日立グループ。1910年に茨城県久原鉱業所日立鉱山の機械修理工場として創業した日立製作所だが、日立グループ全体で約10兆円の売上のうち、海外の売上比率は48%、社員も44%を海外人材が占める(2015年度)など、グローバル企業に変革している。日本人にとっては家電のイメージも強いが、BtoBの社会インフラ事業がグループの中核を担っている。
グローバル化、社会インフラ事業への注力と会社のあり様が大きく変革する中、日立製作所では2013年4月に「日立グループ・アイデンティティ」を策定。このアイデンティティをもとに2013年度からは「SOCIAL INNOVATION-IT’S OUR FUTURE」、2016年度からは「THE FUTURE IS OPEN TO SUGGESTIONS」を掲げ、グローバルブランドキャンペーンを展開している。
日立製作所 ブランド・コミュニケーション本部・宣伝部長の伴野明氏は「事業内容が変革していく中で、直接的な売上を目的とした事業別の広告だけでは、グループ全体として何を考え、どう社会に貢献しようと思っているのかが伝わりづらくなってしまう。常に …