オウンドメディアの事業や売上への貢献度を可視化することは難しい。数多くの会社のオウンドメディア立ち上げに関わってきたインフォバーンの城口智義氏が解説する。
効果指標は目的設定
昨今、当社にも数多くのコンテンツマーケティングやオウンドメディアについてのお問い合わせをいただくが、お話をうかがうにあたってまずはじめに行う作業が「何を目的にするか」になる。
投資をするにあたって「何を目的にするか」「ビジネス的なインパクトを与えるとはどういうことか」ということを明確にすることが重要だ。ここをおろそかにし、ビジネスにインパクトを与えることができなければ、継続的な投資は不可能になってしまう。それは、ひいては担当者が社内調整で困難な状況に追い込まれたり、プロジェクト自体が縮小や中止になってしまうなど、健全な運営ができなくなってしまうことを意味する。
基本的なことだが、マーケティングゴールを達成する上で、オウンドメディアをどうポジションニングし、どのような目的を設定するのかということが、オウンドメディアの効果指標につながっていく。しかし、ここで担当者を悩ませるのが、オウンドメディアにどの程度ボリューム(大抵は人数)を割き、どこまで期待していいのかが分からないということだ。
目的を明確にする際に重要なポイント
デジタル技術の急速な進歩、利便性の向上、コンテンツの拡充、それに伴った利用者の増大や利用時間の拡大などマーケティングを取り巻く環境は変化し、中でもデジタルマーケティングに対する期待値が高まっている。各種調査によると…
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