オウンドメディアを軸に、グローバル展開を推進するパナソニック。過去トライアルするも実現できなかったというグローバルプロジェクトは、どのように進められ、実現したのか。
日本版サイト(左)とブラジル版(右上)、中国版(右下)のサイト。テンプレートを採用することで、各国で統一感あるオウンドメディアを実現している。
グローバル展開の鍵は「統一」と「集中」
パナソニック アプライアンス社 デジタルマーケティングイノベーション G グローバルWEBチーム チームリーダーの山口耕平氏は、2012年当時のオウンドメディアにおける課題を次のように語る。「当時は、それぞれの国や地域で独自に基盤を持ち、運用していました。そのため、基盤やサイトの内容もバラバラで、コンテンツの量、質共に満足できるレベルとは言い難い状態でした。スピードという点でも、商品発売のタイミングでサイトができないというケースも散見されていた。加えて、伸張著しいモバイル端末での閲覧にも対応できていませんでした」。Webサイトがお客様との重要なタッチポイントであると認識していながら、「お客様視点とは言い難いクオリティだった」と言う。
こうした課題を認識した同社は…
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