愛用商品に対する社員の溢れ出る実直な思い。ぺんてるの公式noteアカウントで綴られた記事が、共感を集めた。ロングセラー商品に光を当て、新しい価値を付与する、同社のソーシャルメディアの活用法とは。
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ぺんてるでは、公式キャラクター「ぺぺ」「ルル」が発信するTwitterを中心に、Facebook、InstagramでのSNS発信を行ってきた。若手でも挑戦できる風土を活かし、声を上げた社員が運用を開始。“中の人”のキャラクターの持ち味を活かした発信は、プレスリリースやホームページとは異なる、いい意味での“ゆるさ”があった。
だが課題もある。「担当者のキャラクターありきの運営は、独自性を持たせやすく親近感がわく一方で、引継ぎが難しく、メディアごとに、言葉や価値観が少しずつズレてしまいます」とブランド企画課 田島宏次長。バラバラだった発信に社としての一貫性を持たせるため、2021年に広報主導へと切り替えた。「これまでは、各媒体で成功事例を積み重ね、知見を集める段階でした。その持ち味や良さを、広報が社の価値観で一貫させるステップに移っています」。
古い商品の価値を掘り起こす
そんな同社のソーシャルメディア活用の特徴のひとつが「ロングセラー商品への価値の付与」を試みている点だ。「リリースでは、新商品や新事業のように、新しい話題を提供することがメインです。しかし、文具は長年...
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