報道対応を担当するPRパーソンにとって、気になるのがメディアの裏側。企業取材のスタンスや、プロデューサーや編集長の考えに迫ります。
『農耕と園藝』編集部DATA | |
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『農耕と園藝』は、野菜・花・果樹生産の施設園芸を中心に、品種や資機材、生産物の流通・マーケティングなどの最新情報を紹介する総合園芸専門誌。
2021年春号の「クローズアップ!農業最新技術」欄では、カキの内部障害を外観から判定できる人工知能を開発した岡山大学の赤木剛士准教授にインタビューした。約3000枚のカキの画像を深層学習に用いて人工知能の開発を進め、85%以上の水準で内部障害のない果実を選別できるようになったと伝える。同誌編集長黒田麻紀氏は、「AIや自動収穫ロボットなどスマート農業の話題や、植物に対する非生物的ストレスを軽減する新技術バイオスティミュラントの動きは生産者の関心も高く、常にフォローします」と語る。
毎号全国の産地を訪ねる連載が「生産現場へGO!」。20年夏号では茨城県鉾田市を訪ねた。同地は特に近年、ホウレンソウの出荷が伸びるが、栽培は難しく天候にも左右されやすい。記事では、同地のJAが推奨する品種や肥料の名を具体的に挙げて紹介。品種については、タキイ種苗、サカタのタネなど各社別に図示して品種ごとに「生育後期水分注意」「発芽に多くの水分を要する」と特徴を表記する。
「品種や肥料の詳細については他地域の生産者からも求めが多いので詳しく伝えます」と黒田氏は...
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