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社内の理解を深めるQ&Aハンドブック

「広報って何のためにあるの?」よく社内から聞かれる18の疑問に答えます

君島邦雄(ココノッツ 代表取締役社長)

「広報は何のためにあるの?」「ソーシャルメディア活用の注意点は?」……社内からよく聞かれる広報活動やSNS活用の疑問に、専門家がQ&A形式で分かりやすくお答えする特別企画。社内理解を深め、広報のポジションを高めるために。あるいは新年度の社内研修の資料などにも、ぜひご活用ください。

「社内の人たちに広報を理解してもらうにはどうすればよいですか?」。この質問、これまで何度受けたか数えきれません。はるかむかし広報が生まれたときから繰り返されてきたのかもしれません。

答えは「地道に実績を積み重ね、成果を実感してもらうこと」に尽きるのですが、そう言われても何の解決にもならないなあ、と思いませんか。

広報が成果を得るまでには多くの時間と予算と人的支援と担当者のエネルギーが必要です。それらの資源を手に入れるには、上司や経理担当者や他部門の社員、ときには社長など社内のあちらこちらから飛んで来る質問や追及の矢に丁寧に答えて、納得を得る努力が欠かせません。そうして少しずつ理解を獲得し、社内に広報の味方を増やしていかなければ、成果を得るまでに計画も自分自身もつぶれてしまいます。

上司からの少々意地の悪い質問は、あなたの能力と本気度を試しているのかもしれません。他部門の社員からの素朴な質問は広報の本質を突くものであったりして、かえって答えにくいこともあります。しかし、これから勉強していては間に合わない、同僚や先輩に助けを求めるのも難しい。

それならここで広報の基本的な役割をさらっとおさらいしておきましょう。広報担当のみなさんから質問や疑問を集めて想定問答集をつくってみました。どれも難問ばかりです。

気をつけていただきたいのは、答えの切り口は必ずしもひとつではないということです。ある人には納得してもらえた答えが別の人にはちっとも理解してもらえないということが起こり得ます。それは質問者の問題意識とずれていたからです。ここに示した回答も、別の方向からも答えられそうなものがいくつかありました。あの人には分かってもらえるだろうか? こういう答え方もできるかな?……などと考えながら読んでいただくとヒントがいろいろ見つかると思いますよ。

ココノッツ 代表取締役
君島邦雄(きみしま・くにお)氏

1972年外資系製薬会社入社、90年大手医療機器会社入社。広報部門を立ち上げ、広報室長としてPR、IR、社内広報などを展開。2008年ココノッツを設立。著書『広報入門』(共著、宣伝会議刊)ほか。

Q&A 監修:君島邦雄氏

初級編


Q1 企業にとって「広報」という機能は何のためにあるの?

A 「全員広報」が理想。かつ専門的な機能も必要だからです

企業は、社会という基盤があってはじめて存在することができます。その社会、より限定すればステークホルダーとの良好な関係を、主にコミュニケーションによって構築し維持するのが広報の役割であり機能です。理想を言えば、全社員がその役割を分担すべきものです。しかし ...

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