メディアリレーションズやウェブの活用など広報のメイン業務におけるトレンドから、不祥事、自然災害など予期せぬ事態への対応、社会の窓である部門として、ぜひ意識しておきたい近接部門のブランド、CSR、IRまで。2014年の広報・PRにおけるトレンドをテーマごと専門家にダイジェストで聞いた。
メディアに応じて広報も進化
デバイスの変化、SNSなどの普及は、広報に大きな変革をもたらしている。やらなければならないこと、狙わなければならないメディアが増えたことでかえって選択と集中が進むと見える広報。2014年は、果たしてどんな端末にどのようなコンテンツが流れるのだろうか。
まずは、広報担当者のメイン業務、メディアリレーションズ。加えて、時間・手間ともに業務比率が増しつつあるSNSへの対応をみていこう。2013年スタートに合わせ、編集部が行ったアンケートでは、メディアリレーションズにおける課題を「露出拡大」から「質の重視」への転換を挙げた広報担当者が多く見られた。ネットメディアや海外メディアなど、露出を増やしたいメディアも明確になってきた。広報が対応すべきメディアは拡大傾向にある。さらには、SNSなどネットメディアの進化で、一般生活者と直接向き合うことも求められるようになった。「全てのメディアにとにかくたくさん露出する」という方針から脱却したかったのが本音かもしれない。広報部が運用する公式アカウントでも見直しが進み、フェイスブックがツイッターを逆転した。つまり、選択と集中を進める傾向が見られた。