青森県は特産品情報サイト「青森のうまいものたち」を2005年から運営している。県内の特産品や生産者情報に加え、郷土料理のレシピなどのコンテンツを配信し、県の農林水産事業を後押しする。県内外の消費者に産品情報を効果的に発信し、特産品のイメージ向上と販路を拡大することを目的に、これまであった産品情報サイトをリニューアルさせる形で、2005年10月に開設した。
「食のエリア」情報では青森県を6つのエリアに分け、県内の各地域で受け継がれてきた伝統的な料理や、地元の食材を生かした地域ならではの料理を紹介。これらの料理を味わえる飲食店を地図や料理名から検索できるようにした。
郷土料理の調理方法を動画で解説する「あおうまクッキング」や、生産地を取材し産品にかける思いを取り上げる「産地レポート」は、県産品に関心のある全国の消費者向けのコンテンツ。積極的に生産者や飲食店など流通に関わる人を登場させ、“顔の見える”食材PRを心掛ける。
農林水産業の理解を促す狙いで「あおもりの旬」として、1カ月ごとに旬の食材について収穫・生産から加工、販売までの流通過程を紹介するコンテンツも開設した。そのほか、一次産品、加工品ともに一括検索できるデータベースページもあり、随時情報を追加している。
商品の販売については、県内の直売所や都内にあるアンテナショップの店舗情報を掲載。店内の様子やイベントなど各店舗独自の取り組みを紹介している。
生産者向けのコンテンツも用意し、専門家からの寄稿で県産品に関連する商品開発やマーケティング情報を発信する。専門家による成功事例の紹介や、産品の出荷先になる大消費地のニーズ・市場動向についての解説を行うことで、生産者の流通戦略に対する意識啓発を促す。
サイトの運用は、青森県総合販売戦略課が担当。日々の運用とコンテンツの制作は、委託業者のエイティーブイ・ビジョンと内容ごとに分担してそれぞれ手掛けている。サイトの掲載情報は毎月1日と15日の2回に分けて更新する。