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デジタル時代、これからのOOH活用

Web広告と同等の効果を狙う「mineo」のハイブリッド戦略にせまる

オプテージ

格安スマホおよび格安SIMのサービスを展開する「mineo(マイネオ)」。同サービスを展開するオプテージは2023年10月23日、広告通信量のカウントをフリーにする無料オプションサービス「広告フリー」のプロモーションにて、エスカレーターとボード広告の展開を実施。効果測定が難しいとされるOOHの弱点をSNSでの連動キャンペーンで補完し、効果を最大化する試みを行った。その取り組みの詳細について同社モバイル事業戦略部の林 俊伸氏と坂本紀子氏に話を聞いた。

オプテージが展開する格安SIMサービス「mineo」は、2022年より継続してOOH広告の運用を行っている。同社の坂本氏は、OOH広告への出稿を選び続ける理由について、次のように説明する。「今回プロモーションを行った『広告フリー』は、“デジタル広告によって消費しているデータ通信量のカウントをフリーにする”という無料のオプションサービスです。そうしたサービスの特性や広告メディアとの親和性も加味して、デジタル広告ではなく“パケット消費が発生しない”OOH広告を選び続けています」。

同社によれば、スマホ使用時のパケット通信量のうち、実に4割が動画広告を含めた広告表示に消費されているという。そのため、「広告フリー」のプロモーションにおいてはパケット消費が発生するデジタル広告ではない媒体を選んでいる。これまでも新聞広告やボード広告、トイレ内、電車の中吊りといった、デジタル上の展開ではないOOH広告をあえて積極的に活用してきた。

広告は、普段から何気なく触れてしまうエスカレーターの手すり部分に掲出した。

“つい”触れるエスカレーター SNS拡散が狙える理由

また、OOHを選択する理由はクリエイティブにもあるという。その内容について、同社の林氏は「今回は、Web広告の中でもPCやスマホのブラウザに覆いかぶさるように表示される『ポップアップ広告』をOOHにすることにしました。日常的にWebで目にする広告を、現実世界に登場させるというコンセプトです。普段はスマホの画面で触りたくない広告を、つい触ってしまう“エスカレーターの手すり”部分に出現させることに面白さを感じました。これは、実際に広告に触れることができる物理的な体験が促せるOOHならではのユニークさだと思っています」と話す。

また林氏は、一般的に出稿のハードルが低いWeb広告と比較して内容の信頼性が高まる点も、OOHのメリットのひとつだと語る。OOHが通行者にもたらす安心感こそが、サービス自体のブランディングにもつながっていくと考えている。

そして、何よりもスマホを取り出して、気になった広告を撮影し、SNSに投稿・拡散してもらえることに大きな優位性を感じていると坂本氏は語る。「以前は、電車内やトイレ内に出稿しましたが、そういった環境では気軽にスマホを取り出して撮影することが難しいです。今回は過去の反省点も含め“スマホで撮影しやすい”ボード広告をエスカレーター広告とセットにして選びました」…

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