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1億総『小売り』ECビジネス

新しい価値を提供し、店舗が休業してもECで成長した「PUFFZ」

田尾あゆみ氏(トランジットジェネラルオフィス)

トランジットジェネラルオフィスが手掛けるオリジナルベイクブランド「PUFFZ(パフズ)」は店舗のオープン直後、コロナ禍の影響で休業を迫られた。しかしECで“できたて”のシュークリームが食べられる体験を提供することで、ブランドの成長につなげた。ここでは、その背景について話を聞いた。

3月に立ち上げたブランドサイトは、生地やクリームへのこだわりをしっかりと伝える内容に。

“できたて”を販売するオリジナルブランド

──事業内容とECについて教えてください。

当社は飲食店を軸に、ブランディングプロデュースを行っています。クライアントから依頼を受け、プロデュースに入ったり、運営自体を請け負ったりします。また、自社でオリジナルのブランドの企画運営を行っており、オリジナルベイクブランド「PUFFZ」はそのひとつです。

渋谷の再開発にあたり、渋谷駅前エリアマネジメントさまから駅とまちをつなぐ歩行区画に新しい「情報発信基地」のような場所をつくりたいというご相談をいただき、そこで提案をして生まれのたが「PUFFZ」です。

商品は“予約の取れないフレンチ”として知られる「Sincere(シンシア)」のオーナーシェフ・石井真介氏と共同開発しています。星付きのレストランのシェフがつくる料理にハードルを感じてしまう方もいます。ですので、そういった本格的につくられたおいしいものを、渋谷という場所で気軽に食べていただきたいという思いが「PUFFZ」には込められています。

メインの商品はシュークリームですが、“できたて”を提供する点にこだわっているので、オーダーが入ってからひとつひとつ絞りたてのクリームを詰めています。

──昨年7月にECを始めた経緯について教えてください。

コロナの影響で、オープンしてすぐに店舗は休業せざるを得ない状況になりました。コロナ禍が続く中で、各社がデリバリーやテイクアウトなどを始めていたため、我々としても、もっとできたてのシュークリームを多くの方に楽しんでいただきたいと思い、オンラインでの販売を始めました。

ECでも、店舗と同じようにできたてのシュークリームを楽しんでいただくため、ミールキットのように...

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