大学時代の同級生でオープンしたバナナスイーツの専門店。営業・販促を担当するオーナーと、シェフの二人三脚で運営。コロナ禍でテイクアウトに特化し、売上は1.8倍に伸長した。
東武伊勢崎線とうきょうスカイツリー駅から5分ほど歩いた向島の住宅街にある「バナナファクトリー」。バナナに特化した人気のスイーツ店だ。
大学時代の同級生だった2人が力を合わせ2017年11月にオープンした。卒業後、「やりたいことを探して」世界中を旅していた市村健人氏はパリでスイーツにはまる。同じく大学卒業後に専門学校でスイーツを学び、レストランなどを経営する企業に勤務していた佐久間竜太氏に声をかけて開店に至った。
バナナは誰にでも好かれるが、それを専門にした店は少ないと思いついた市村氏が「バナナスイーツに特化した店はどうか」とシェフの佐久間氏に提案して決まった。
向島は立地面で気に入った物件のあった場所。市村氏は地元の青年会にも加入し積極的に活動した。取材の際、近隣ですれ違う人々に「お久しぶりです」「センセイお元気ですか?」と挨拶を欠かさない様子からも地域に馴染む様子がうかがわれる。
2017年11月、オープンの数日前は店の前に「お好きなケーキ1個差し上げます」と書いたチラシを置いておいた。すると開店日、「店の前にずらっと30人ぐらいお客さまが並んでいてびっくりしました」と言う。
開店時の賑わいの後は客足が落ち着き「どうしよう⋯⋯」と思ったこともあったそう。その年のクリスマスシーズンは...