ディレクション成功の第一歩は無理に「言語化」しないこと
販促ツールの制作を進める上では広告会社とどう関われば良いのか。ここでは伊勢丹新宿本店で今春配布された販促ツール「#食は良いサンカク」の制作に携わった日本デザインセンターの出村邦明デザイナーと、大川高志コピーライターに話を聞いた。
キャラクターとのコラボレーション企画を、定期的・継続的に実施しているシック・ジャパン。その目的や成功に導くための秘訣とは。マーケティング本部マーケティングマネジャーの若月理英氏に話を聞いた。
現在、国内のウェットシェービング市場においてシェアトップ(※)を誇るシック・ジャパン。その一方で同社が抱えているのは、低関与商材であるがゆえの新規ユーザー獲得に対する課題だ。
※インテージSRI調べ ウェットシェービング市場(カミソリ)2016年1月〜2017年4月 メーカー別累計販売金額・個数シェア
「シェービングの習慣は、一度定着するとなかなか変わることがなく、商品も消費者の目に入りづらくなります」と、シック・ジャパン マーケティング本部マーケティングマネジャーの若月理英氏は話す。「だからこそ、いかにしてより多くの消費者に関心を持ってもらい、商品を手に取ってもらうきっかけをつかむかが、重要です」
そこでシック・ジャパンが定期的・継続的に行っているのが、キャラクターやコンテンツとのコラボレーション企画。これまで男性用製品においては、『エヴァンゲリオン』や『進撃の巨人』、『スターウォーズ』とのコラボが大きな反響を呼んだ。女性用製品でも、昨年までの過去4年間にわたり、サンリオの『マイメロディ』とのコラボが成功を収めている。
若月氏は、「キャラクターの世界観と商品のブランドイメージを互いに壊すことなく相乗効果を生み出せるかどうかが肝要です」と話す。「コラボ企画の話を持ちかける最初のコンタクトの時点で、ただ『コラボしませんか』と相談するようでは不足。このタイミングで互いのメリットやゴールのイメージを共有できると、相乗効果について深く議論できると思います」
具体的な作業工程においても注意すべき点があると若月氏。「制作工程における、キャラクターやコンテンツに対するチェックや監修が細かに、また厳しく入る場合があります ...