年間約3500万個のチーズタルトを販売しているBAKE(ベイク)は、シュークリームやカスタードアップルの専門店など、現在では5つのブランドを展開している。4月には同社としては初となる土産菓子業態の店舗を東京駅構内に初出店した。その狙いとは。
チーズタルトを製造・販売するBAKEは4月27日、JR 東京駅の構内にバターサンド専門店「PRESS BUTTER SAND(プレスバターサンド)」をオープンした。同社では初となる土産菓子業態になっており、新規顧客の拡大が狙い。
「流通菓子と同様に、従来と比べると土産菓子の種類や価格帯も多様になりました。当社としてもそこに商機があると思ったんです」(ファンクション本部 PRチーム マネージャー 北村萌氏)
「プレスバターサンド」ではバタークリームとキャラメルをクッキーでサンドした菓子を販売する。鋳造の鉄ではさんで焼く「はさみ焼き」という製法を採用している。
店舗は工房一体型の設計で、「焼きたての商品」と「日持ちの長い箱入りの商品」の2種類から選ぶことができる。店頭では製造の様子も見られる。
「土産菓子は日持ちするものがいいという見方もありますが、その場でつくっている様子をみれば、『できたてを食べたい』と思ってもらえるのではないかと考えました」(同)
店舗デザインは空間デザイナーの鈴木文貴氏が手がけ、クッキーをはさみ焼きするプレス機にも表現されている「鉄の地肌そのもの」をコンセプトに空間を構成。
デザイナーとの接点について北村氏は、「もともと当社には社内にデザイナーがいるので、そのつながりなどから依頼をさせていただく場合もあります ...