10数年にわたるマーケティングリサーチ事業で培った「情報」を基軸に、独自のノウハウから生まれた複数のマーケティング事業を相乗的に展開するネオマーケティング。顧客の声を販促やマーケティングに生かすうえでの課題や可能性について、代表取締役の小林康裕氏に話を聞いた。
調査を起点に領域を拡大
ネオマーケティングは、調査で得た情報をもとに発信や運用、CRMに至るまで領域を広げていくことで、顧客のマーケティング課題の解決をサポートしている。
顧客や生活者の声を拾い、それらを企業の戦略に生かそうとする傾向が強まっています。ただ単にモノをつくるだけでは売れない時代になり、リサーチで集めた顧客の声を商品開発や販促・マーケティングに生かしたいと考える企業が増えています。特に最近は、企業がプレスリリースを配信する際に、情報の裏付けとなる調査データを添付することで信頼性や納得性を高め、世の中に広めていこうとするニーズも見受けられます。
そのようなニーズの高まりと技術の進化が重なり、最近はセルフ型をはじめとする様々なリサーチサービスが登場し、企業にとっての選択肢も増えています。ただ、実態としては、そうしたサービスを使いこなせている企業と、そうでない企業の二極化が生じている印象です。リサーチ専門の部署を持つ大手企業などは、明確な目的のもとデータ収集から分析、運用までを行っています。一方で、顧客の声を調査する必要性を感じながらも、何から手をつけていいのか分からない、調査データをどう活用していいのか分からない、という企業からの相談も多く寄せられています。
後者に対して ...