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本格志向×SUVブームで躍進 10年ぶり再発売も受注好調

トヨタ自動車「ランドクルーザー70」

過酷な環境でも走破できる性能の高さから、世界約100カ国で支持される四輪駆動車「ランドクルーザー」70シリーズ(ランクル70)が、国内でも人気を集めている。トヨタ自動車が2014年8月末、ランクル70の発売30周年を機に再発売すると、発売から約1カ月の受注台数が約3600台に到達。月販目標の約18倍というロケットスタートを切った。従来のファンだけでなく、若年層も取り込み、1月までに受注台数は約6000台に。15年1月は増産にも踏み切った。これまで国内では、燃費規制の高まりなどから販売をやめていたランクル70だが、なぜ、いま視線を集めているのか。

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湿度の高い地下鉱山、マイナス45度の南極大陸に灼熱の砂漠まで。どんな場所でも「生きて帰れる」耐久性を高め抜いたクルマがランドクルーザー70だ。最新SUVのような電子制御機能はないが、それが「自分のカラダで運転する」感覚を呼び起こす。このほど30周年を記念して発売。2015年6月末までの期間限定生産となっている。

今回登場する仕掛け人は、トヨタマーケティングジャパンで、ランドクルーザー担当の、長嶋久子氏と松崎圭祐氏。オフロード走行性能が高く、長距離ドライブにも適したSUV(スポーツ多目的走行車)の人気の高まりを追い風に、SUV志向層にターゲットをしぼったプロモーション、メディア展開で、従来の愛好家たちだけではない、新たな客層の開拓に成功した。

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トヨタマーケティングジャパン コミュニケーション局プロモーション 室第2プロモーショングループ
長嶋久子氏(左)、松崎圭祐氏(右)

─ランドクルーザー70(ナナマル)とは、どのようなクルマなのでしょうか。

長嶋久子▶ 「ランドクルーザー」という名称になったのは1954年のことです。

以降、現在までに、ワゴンの200シリーズ、日常走行にも適したライトデューティーのプラドシリーズ、そして、高負荷耐用車(ヘビーデューティー)の70シリーズと三系統に分かれています。

70シリーズは、軍用車として設計されたBJ型直系として、どんな環境でも走り、壊れず、例え壊れてもすぐ修理でき、「生きて帰れる」クルマとして洗練を続けてきました。酷暑・極寒、多湿・乾燥、厳しい環境下でも、山道やちょっとした川などの悪路でも走れます。

こうした耐久性能に支持をいただきまして、世界での累計販売台数は約130万台に上ります。2014年は暦年で約8万台でした。

販売台数の構成比で最も高いのは、中近東で、中でもオマーンやサウジアラビア、UAEが大きいですね。次いでアフリカ各国、そしてオーストラリアと続いていく、といったところです。ほかにも欧州や北中南米、東アジアでも販売されています。

高負荷に耐えるクルマは、各地のユーザーの方々にとって、ある種の「生活用車」で、必需品となっています。

─他方、日本でも、2014年8月の再発売以降、受注が好調です。なぜいま、ランクル70が支持を集めているのでしょうか。

長嶋▶ おかげさまで14年9~15年1月の5カ月で約6000台に達しました。当初の月間販売台数目標は200台でしたから、7.5倍相当となります。

追い風となっているのは、アウトドアブームです。他社も含め、またライトユース向けも合わせて、ですが …

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