
地域の和洋菓子の人気店を集積した「イオン多摩平の森店」の銘店ゾーン。
スイーツ売り場の活性化
年寄りは和菓子好き、高齢者の菓子というとすぐイメージが浮かぶのが和菓子である。もちろん、この傾向は否定できないが、従来の高齢者とは、生活スタイルや考えが異なる団塊の世代が65歳以上になり、シニアのスイーツに対する志向にも変化が表れている。
彼らは、子どものときから、チョコレートやケーキ、スナック菓子になじみ、家族で誕生日やクリスマスにはケーキ、青春時代はバレンタインにチョコレートと、和菓子一辺倒ではなく、色とりどりのスイーツライフを送ってきた世代である。
高齢者になり、菓子に対して彼らはどのような思いを抱き、実際どのように食べているのだろうか。
孫や子ども、友人たちとの触れ合いなどコミュニケーションの場で、菓子が登場する確率は高い。さらに、一人でも好きなものを食べ、日持ちのするものは常備。生活のなかにスイーツはすっかり定着している。外出時にはシニア女性は、飴を携帯する傾向も強い。
また、ブランド志向も強く、定評のある定番アイテムの支持も厚く、口コミなどで評判の商品への関心も高い。
ただ、健康を気遣う傾向が強いことから、甘いものの摂りすぎには気を付けて、摂取を抑制するという意識も強い。
シニアマーケットにおいては、スイーツは攻めどころを間違えなければ、需要を確実に取り込むことができ、さらに視点を変えて切り込めば新たな需要を喚起することも充分可能だ。
消費の最前線では、シニア顧客も多い「デパ地下」がその取り組みに力を入れて、こだわりの味や話題となるものを発掘しリードしてきた。いわゆる「デパ地下スイーツ」だ。さらに強化するため …