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2015年販促・集客策

14年のヒット商品から読む シニアのニーズの根源的背景

村田裕之(村田アソシエイツ 代表取締役 /東北大学 特任教授)

消費で100兆円以上、試算で正味金融資産482兆円という世帯主60歳以上のシニア市場には大きな潜在力があり、2015年も注目の市場となるだろう。一方、シニアの財産構造はドラスティックな変化が起きにくい。このため、15年のシニア市場を読むには、14年のヒット商品の根源的背景を深く理解することが有用だ。

読んでもらう文字の大きさは? 
重要な内容を伝えるときほど文字が小さくなっていないだろうか。それではシニアは読んでくれない。当たり前のようだが、いま一度振り返ってみることが必要だ。

イラスト 根津あやぼ

1 格安スマホ

格安スマホは2014年の流行語の一つにあげられた。主たる購入者はシニアだった。口火を切ったのは、既存の大手キャリアではなく、小売業のイオン。14年4月、端末代と通信料合わせて2980円で発売した格安スマホに多くのシニアが飛びついた。イオンの店頭では、購入者に占める50歳以上の割合が、大手キャリアのスマホでは15%なのに対し、格安スマホでは52%を占めるという。

なぜ、多くのシニアが格安スマホに飛びついたのか。理由はその価格設定にある。シニアが電話の購入を考える場合、価格の基準が月額3000円にある。これは実は固定電話の月額料金である。従来型携帯では月額3300円程度なので、2980円はどちらよりも安い。月に7800円程度かかる利用料がネックで、大手キャリアのスマホ購入へ二の足を踏んでいた多くのシニアが飛びついたのはこれが理由だ。

よくシニアはお金持ちと言われる。しかし、その財産の構造は多くの人が ...

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