リーボックは2013年10月、東京・六本木ヒルズ内に、世界で100店舗以上を展開する同ブランドのコンセプトショップ「フィットハブ」をオープンした。六本木ヒルズ店は世界で102店目、日本では1号店となる。感度の高いオフィスワーカーの集まる立地で、接客やレンタルサービスを通じ、「フィットネスのあるライフスタイル」を提案していく。
ハンガーラックや陳列棚、照明などの内装は、フィットネスジムをイメージしてデザインされている。マネキンのポーズもフィットネス中の動きをイメージしている。
グローバルフィットネス ライフスタイルブランド「リーボック」の特徴は、フィットネスやランニング、ヨガといった日常的な運動に特化して商品を展開していることだ。「生活に取り入れやすい運動に特化しているため、商品提案がライフスタイルの提案につながる。特に最近はオフィスワーカーに向け、フィットネスを通じた健康的な生活の提案を強化しています」と、アディダス ジャパングループリテール本部 ヘッドオブマーケティングの鈴木博文氏は話す。
その取り組みを実現する場が、「リーボック フィットハブ 六本木ヒルズ」だ。コアターゲットは30代女性で、主に六本木のオフィスワーカーを想定している。
同店で重視しているのが"体験"の提供だ。例えば、店内には装飾と実用を兼ねたトレーニング用具を多数設置。5人の店舗スタッフは、オープンの約1カ月前から毎月2回、リーボックが提携するトレーニングクラスに参加しており、来店客に簡単な指導を行うこともできる。
また、不定期でシューズの無料レンタルキャンペーンも実施。オープン直後には人気商品「イージートーン」を1泊2日(平日限定)で貸し出し、利用者の大部分がレンタル後に購入したという。2月13日からはランニングシューズのレンタルを開始するなど、忙しいオフィスワーカーが平日でも利用しやすいキャンペーンを企画し、販売につなげている。