ICI石井スポーツは10月4日、東京・新宿「ビックロ」の8階に、同社グループ最大の売り場面積となる約550坪のアウトドアグッズ専門店をオープンした。店内では、広さを生かした陳列や関連書籍が読めるカフェスペースなどを設けて購買の楽しさを演出。また、アウトドアライフを充実させるワークショップやイベントで、新規顧客の獲得を狙う。
店内には八つのアウトドアブランドと、石井グループのバックカントリースキー専門店「b.c.map」のインショップが出店。レインカーテンや靴売り場の木道、アロマによる香り、モニターの映像などで、自然の中にいるような“フィールド体感型店舗”を目指す。
今回オープンした「石井山専」は、来年迎える石井スポーツグループの創業50周年に先駆けて出店された。ICI石井スポーツ 販売促進・広告宣伝・プレスの青木 隆氏によると、従来同様「山とスキーの専門店」というコンセプトは前提としながら、既存店舗よりも入店の敷居を下げ、アウトドア用品のより日常的な使用提案を意識したという。
特徴は、買う楽しさを演出する店内の仕掛けの数々だ。例えばレインウェア売り場では、同社店舗で初めて導入した「レインカーテン」という装置で雨の降る様子を再現。都内最大級の広さを誇る登山靴売り場には、凹凸や木道のアップダウンなど、山道のさまざまなシチュエーションを再現した傾斜のある台を用意し、実際の使用シーンに近い状態で靴を試すことができる。また、アウトドア関連の書籍売り場にはカフェスペースを設け、イベント期間中、同店での購入者に無料でコーヒーを提供。多目的スペースでは、「登山学校」という講習会やイベントなどを開催し、同店ファンとアウトドアファンの拡大につなげていく。
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