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ヒットの仕掛け人

「発熱するスーツ」をキーワードに 話題づくりと異業種コラボを推進!

TSC

水谷 修氏(右)
執行役員TSC事業本部長兼TSC商品部長
1993年入社。2000年TSC事業立ち上げ。07年執行役員TSC商品部長。12年より現職

足立公平氏(左)
TSC営業部部長代理
1991年入社。93年より洋服の青山営業部などを経て、2001年よりTSC事業の販促を担当。

ビジネスパーソン向けのトータルファッションブランド「THE SUIT COMPANY」から、太陽光を効率よく吸収して熱エネルギーに変換する機能素材を使用し、寒さ対策に適した"発熱するスーツ"が発売された。従来のスーツよりも軽量でありながら保温性に優れたスーツとして、外出する営業マンを中心に若いビジネスパーソンに人気が高い。

今回の仕掛け人は、青山商事 執行役員TSC事業本部長兼TSC商品部長の水谷修氏と、TSC営業部部長代理の足立公平氏。「スーツが発熱する」という意外性を強みにした売り場やセールストークを展開。また、「太陽光発電」を切り口に商品展開する時計売り場とコラボレーションし、売り場の活性化および売り場への送客を図った。

2012年9月発売。独自の開発製法による強度のある細い糸を使うことで、標準のウールよりも20%軽く、太陽光の元では生地表面温度が約5℃上昇する、軽くて暖かいスーツを開発。翌13年11月には、同じ素材によるレディースジャケットも発売された。

軽量化と保温性を両立した新機能性スーツ

─太陽光を取り込んで自ら発熱するソーラーチャージスーツを開発するに至った背景を教えてください。

水谷▶発熱する点がこのスーツの大きな特長ではありますが、商品開発のスタートは、スーツの軽量化への挑戦です。スーツに限らずあらゆる洋服は、細身で着心地のよさを求める方向へとニーズが移っています。近年の地球温暖化の影響もあり、夏物も冬物も軽くてしなやかな素材を開発することが大きなテーマです。

通常、スーツに使う糸は、強度を保つため2本の糸を縒(よ)った双糸が主流ですが、双糸では軽量化に限界があります。さらなる軽量化を目指して開発されたのが、約4年前にイタリアの素材展で発表された、ウールにナイロンを巻きつけた糸でした。ところが、ナイロンは水分を吸うと変形するため、温暖で乾燥した地中海気候のイタリアでは使用することができますが、湿気の多い日本には適しません。

そこで私たちが約3年前から開発を始めたのが、ソーラーチャージスーツで使われている、ウールにポリエステルを巻きつけた糸です。軽量化による保温性の低下を補うため、ポリエステルに蓄熱性のある炭素繊維を混ぜることで、太陽からの赤外線を効率よく吸収して熱エネルギーに変換し、軽量でも寒くないスーツを開発しました。従来のウール100%のスーツよりも約20%軽く、言い換えれば従来の夏物スーツと同程度までの軽量化を実現しました。

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