レンタル・シェア文化を浸透させるためのブランディング (後編)
必要なときに必要なだけ利用できる経済性や合理性が支持され、広がりを見せているレンタル・シェアリングサービス。車からファッション、スペース、スキルまでさまざまなカテゴリーでサービスが生まれている。ただ、なんとなく存在は知っているものの、一歩を踏み出すには至っていない生活者が多いのも事実。成長過程のサービスの最新プロモーションを取材した。
業界別販売促進
アイスクリームといえば夏のイメージだが、最近は冬に食べられる機会も増えている。メーカー側も、年末年始に向けてプレミアムアイスを発売したり、食べるシーンを提案するなど、冬のアイス需要を盛り上げるための知恵を絞る。地域や異業種とのコラボレーションによる話題喚起や、ユニークな体験型試食販売など、冬のアイスのプロモーションを取材した。(取材・文 前田はるみ)
冬にアイスを食べることは、いまやそれほど特別なことではなくなっている。むしろ年末年始などハレの日に食べられる高級プレミアムアイスの登場や、クリーム系商品が増えてきたことで、冬の需要は増える傾向にある。
とはいえ、冬の需要は夏に比べるとまだまだ少ない。このギャップを埋めようと、アイスメーカー各社が冬のプロモーションに力を入れている。
冬の需要喚起が難しいのは、生理的に冷たいものが食べたくなる夏とは違い、寒さからアイスを敬遠しがちであることだ。一方で暖かい部屋の中では、冷たい食べ物を食べたくなることもある。つまり、ちょっとした気分の変化や気付きが必要なのである。
その気付きを与える方法として、最近は、SNSでの情報拡散をうまく活用するケースが増えているようだ。面白いネタを仕掛けることで、それが話題になり"冬にアイスを食べてみようかと"思わせるきっかけになる。今回紹介する事例にも、SNSでの話題の広がりを意識した取り組みが多く見られた。