国外に約130店舗を展開 コロナ禍、一風堂は世界でどう戦っているのか
世界15カ国・地域に290店舗を展開するラーメン専門店「一風堂」。新型コロナウイルスの影響度合いやタイミングが地域によって異なるなか、一風堂ではどのように、各地の実情に合わせた営業活動を行っているのか。CHIKARANOMOTO GLOBAL HOLDINGSのDirectorとして、アジアエリアを統括する藤井是輔氏に話を聞いた。
近年のインバウンド需要の高まりに加え、2020年には東京2020大会で国外から多くの観光客が来訪する予定だった日本。しかしコロナ禍における外国人観光客の流入数は当然ながら4月以降、前年同期比99.9%減といった状況も見られました。観光産業をはじめ、国内の需要喚起を目指す動きはあるものの、人の往来がほぼ皆無になっている状況下、かつてのインバウンド需要で実現していた売上には程遠いのが現状。日本国内における需要の喚起、あるいは物理的な人の往来がなくなったいまだからこその、オンラインを活用した越境ECなどといった新しい売上はつくれないのでしょうか。大手企業から中小店舗まで、インバウンド需要に期待ができない中での市場開拓方法を考えます。