4月17日、原宿の表参道と明治通りの交差点角に、複合商業施設「東急プラザ原宿『ハラカド』」がオープンした。3階には、デザイン会社「れもんらいふ」のクリエイティブディレクター 千原徹也さんがプロデュースしたフロアが広がっている。
カルチャー発信の場としての原宿
千原さんは、「れもんらいふ」の代表を務めている。数多くの広告やブランドづくりをはじめ、最近では初監督映画『アイスクリームフィーバー』(2023)が公開されるなど、幅も奥行きもある活動を繰り広げている。
金髪に太い黒縁のメガネ、ヴィヴィッドなファッションがトレードマーク。少し気後れしながらインタビューを始めたのだが、わかりやすく柔らかな語り口に引き込まれた。「東急プラザ原宿『ハラカド』」のデベロッパーは東急不動産。2012年、「東急プラザ表参道原宿」をつくっている。
今回、「ハラカド」が生まれたことで、そちらは「東急プラザ表参道『オモカド』」に改称することに――交差点のはす向かいに「ハラカド」と「オモカド」という2つの「東急プラザ」が顔を並べることになった。
原宿は、今でこそ東京を代表する街のひとつになっているが、ルーツを語るに欠かせないのが1958年に建てられた「原宿セントラルアパート」であり...