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心に残ったプレゼン術

変革を恐れない姿と愚直で地道な研究姿勢 2つの側面を1本の映像で

妹尾昌樹(レゾナック・ホールディングス)

半導体材料などを扱う化学メーカーのレゾナック・ホールディングススは11月23日から、テレビCM「半導体は次世代へ 後工程」篇を公開した。滝藤賢一演じる半導体材料の開発者が、前半では「日本の半導体が遅れている?そんな思い込みは捨てましょう」と記者会見風のセットで熱く訴える。後半は場面が転換し、研究室のシーンへ。「インターポーザ基板の銅配線も今は1.5μmのライン&スペースで再配線できているがさらに……」などと専門用語を並べながら研究分野について熱弁する。

同社は2023年1月、昭和電工と昭和電工マテリアルズ(旧・日立化成)が統合し、新たなスタートを切った。「新社名の知名度向上を目指し、2023年1月にテレビCMを公開したのですが十分な効果を得られませんでした。そこで当時担当した朝日広告社のチームとともに、2023年末に向けて新たなCM制作を進めることになったんです」と説明するのは、ブランド・コミュニケーション部の妹尾昌樹さん。

まずは改めて「レゾナックらしさとは何か」を考えるため、宣伝部員と制作チームなど約15人が参加するワークショップを数時間にわたり実施した。すると2つの側面が浮かび上がってきた。「ひとつは社長も代わり、社風もどんどん変革しており、変わることへの躊躇がない会社であるという面。そして2つ目が、以前から変わらない研究に向かうひたむ…

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