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BRAIN'S BRAIN

Daniel Peterによる今月のカバー

Daniel Peter

ブレーンのカバーを飾るのは、世界の先端を行くクリエイターたちの作品。「BRAIN’S BRAIN」では「Creative Addiction(クリエイティブに夢中)」をテーマに彼・彼女らが制作したビジュアルと、オフィスや仕事を紹介していきます。今回はスイスのベルンに拠点を置くDaniel Peterさんです。

Daniel Peter

Q1.表紙のアイデアについて教えてください。

「Creative Addiction」をテーマにした表紙では、カオスと偶然とによってアイデアが生まれていく自由な宇宙を視覚化しました。立体的な球や平面的な模様とでレイヤーが異なるのは、創造的なプロセスの多様性を表しています。また意図的に無秩序に配置することで、調和のとれたエネルギーに影響を与えています。全体として、混沌から新しい繋がりができたり枠を超えたりすることで革新的なアイデアが生まれるという、自由で予測不能な状況を表しました。

Q2. それをどのように形にしましたか。

表紙は、さまざまな形をランダムに組み合わせ、有機的な要素とテクスチャーの要素をコラージュしました。また奥行きを出すために3D 形状を加えています。アナログとデジタルの要素をミックスすることで、混沌とした瞬間のクリエイティブなエネルギーを捉えた、多様な視覚的世界をつくり出しました。

Q3. 日本の広告やデザインについてどう思いますか?

ミニマリズムと細部へのこだわりとの融合が特長だと思います。その美的感覚は、伝統的な文化の影響と最先端技術のシームレスな融合から生まれたもので、魅力的かつ革新的なアプローチを生み出しています。この点で、日本のデザインは「スイススタイル」と基本的に同じような考え方をしており、どちらもシンプルかつ洗練されたスタイルを体現していると感じます。ミニマリズムと細部へのこだわりとの融合が特長だと思います。その美的感覚は、伝統的な文化の影響と最先端技術のシームレスな融合から生まれたもので、魅力的かつ革新的なアプローチを生み出しています。この点で、日本のデザインは「スイススタイル」と基本的に同じような考え方をしており、どちらもシンプルかつ洗練されたスタイルを体現していると感じます。

Studio Daniel Peter が入るビルはスイスのベルンに位置し、映像、建築、Web デザイン、グラフィックなどの分野から集まった30人のクリエイターが所属。多様な分野のメンバーが刺激的な雰囲気を生んでおり、活発に意見交換も行われている。「特に毎日のランチは対話の場にもなっており、充実しています」(Daniel Peter さん)。

2022年11月から24年8月まで「スイス・アルプス博物館」で開催中の展覧会「Heimat Auf Spurensuche in Mitholz( 故郷~ Mitholz 村の足跡を追って~)」のポスターデザイン。

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