ブレーンのカバーを飾るのは、世界の先端を行くクリエイターたちの作品。「BRAIN’S BRAIN」では「Creative Addiction(クリエイティブに夢中)」をテーマに彼・彼女らが制作したビジュアルと、オフィスや仕事を紹介していきます。今回はマレーシアに拠点を置くデザインスタジオLIEのDriv Loo さんです。

Driv Loo
Q1.表紙のアイデアについて教えてください。
表紙のデザインは、私の大好きな映画からインスピレーションを得ました。映画の冒頭の「Choose life. Choose a job.(中略)Choose a f**king big television...」という象徴的なモノローグにインスパイアされた日用品の数々を融合させています。これらのオブジェは、私たちが人生を旅するとき、平凡でありふれた選択などに簡単に支配され執着してしまうことを思い出させてくれます。批判的思考を維持し、主体的な選択をすることが重要だというメッセージです。「Choose your future.Choose Life.」。
Q2.それをどのように形にしましたか。
コロナ下で3Dモデリングを探求し始めました。アートワークは「Nomad Sculpt」をメインに「Blender 3D」も使用して制作しました。グラフィックデザイナーとして何年も仕事をしてきた私にとっては、比較的新しい経験になりました。
Q3.日本の広告やデザインについてどう思いますか?
日本のデザインは、私のキャリアを通して重要なインスピレーションの源となってきました。たとえば原研哉、横尾忠則、佐藤可士和、KIGIといった影響力のあるクリエイターたちは私が若い頃から、デザイナーとして活動していく上で極めて重要な役割を果たしています。日本の広告は特に、ユーモアとクリエイティビティが見事に融合していると思います。