気になるあのCMの演出やキャスティングについてディレクターにインタビュー。今月取り上げるのは、ハーゲンダッツ ジャパン「クリスピーサンド」のテレビCM「音まで贅沢」篇だ。
いかに本物らしく美味しそうにみせるか
リズミカルな音楽に合わせ、踊るように回る色とりどりのクリスピーサンド。場面はクリスピーサンドができていく様子に変わり、最後は佐藤健が「クリスピーサンドザ・キャラメル」をサクッと心地よい音を立てて味わう。本CMの監督を務めたのは、CAVIARの田中裕介さんだ。
「クリスピーサンドは『サクッ、パリッ、とろ~り』とした食感が楽しめることが特長で、今回はこの製品特長を印象的に表現しています」と田中さん。オリエンでカラフルに商品バリエーションを見せたいという要望があり、そこにクリスピーサンドのもつポップで軽快なイメージを掛け合わせ、踊るような映像を構想した。
クリスピーサンドが踊るシーンは全てCG。制作時にはいかに「本物にみせるか」にこだわった。一見規則的な動きだが実は個体差があり、一つひとつ微妙に動きをずらしている。これにより、まるでアイスクリームが意思を持っているかのような動きを実現した。また、チョコレートが...