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リサーチ主導のデザイン

もしも「3時間でデザインせよ」と言われたら?

山崎みどり

デザイナーの活動領域は無限だ。アディダス、ナイキなどのアートディレクターを経て、現在は東京大学生産技術研究所に所属する山崎みどりさんがデザインと周辺領域の融合について解説する。

「3時間でデザインせよ」と言われたら?

いつか自分自身で創りだしたデザインを世の中でローンチさせたい、と思うことはありますか?でも、その“いつか”っていつでしょうか?そしてその時に「予算内で確実に納期に間に合わせて」と言われたら?私の場合はちょっと変な汗が出てきました。私の“いつか”が来たときに、デザインのために許された時間は3時間でした。

「NikeLab×sacai」のキャンペーンで制作したアートインスタレーションは、商品のコンセプトである異なる要素の融合として、動く布と光を融合させ、女性の動きの美しさを表現しました。そして女性の動きに伴ってひらりと服が翻る瞬間を、激しくたくましくなりがちなスポーツブランドのトーンではなく、しなやかでエレガントな躍動感として昇華しています。

また制作方法としては、私自身がバーバリーやコム・デ・ギャルソンなどで学んだ、服を製作する時に使う立体裁断という技術から、ドレーピングという布を使った装飾技法を使い、マネキンを土台に布をピンで留めて形をつくっています。

ビジネス環境で、思い描いた通りのデザインを創るのは簡単ではないけれど、それを導くためにデザインリサーチが活用できます。プロセスを大きく分けると、①問題の定義②リサーチ③デザインアイデアのテスト④ローンチおよび考察、といった4つのステージがあり、これらを経ることで必然性のあるデザインが...

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