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リサーチ主導のデザイン

デザインとはValue Makingである

山崎みどり

デザイナーの活動領域は無限だ。アディダス、ナイキなどのアートディレクターを経て、現在は東京大学生産技術研究所に所属する山崎みどりさんがデザインと周辺領域の融合について解説する。

デザインとはValue Makingである

みなさん、現在大変な状況の方もいらっしゃるかと思いますが、いかがお過ごしですか。今号から連載をさせていただくクリエイティブディレクターの山崎です。みなさんが健康でこの状況を乗り越えていけることをイメージしながら書いていこうと思っています。よろしくおねがいします。

いまさらですが、デザインって何なんでしょうか?辞書で調べた意味、論文で読んだ意味、実際の仕事で感じる意味、全て少しずつ違うように感じます。私は近年美大の大学院を卒業するまで独学で仕事をしてきたので、デザインって何?という疑問をずっと持っています。そして私が今、一番しっくりきている答えはアカデミックフィールドの中で見つけた「Value Making」という答えです。つまり何かに対して価値を創造することがデザインだ、ということですね。そしてその「何か」は無限です。

現在テクノロジーの進化で個人が関わることができる範囲が広くなり、他分野とのオーバーラップが発生しているため、分野横断的な化学反応が起こっています。その変化は業界の構造を大きく変え、予算や制作体制の急激な変化なども一緒に現れて、その弊害にどう対処したらいいのかわからないと感じるのは私だけではないのかなと思います。私も新しい仕事をする時に、各分野で共通認識が大きく違うのに気づくことも多く、そのせいで問題に直面したり、逆に予想外の...

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