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心に残ったプレゼン術

伝えたいことが共有できれば形式的なオリエンもプレゼンもいらない

藁谷直樹(KINTO)



「クルマってぶっちゃけどう?」。菅田将暉さん、二階堂ふみさん、矢本悠馬さんの3人がトークテーマに沿って、会話を繰り広げる。これは、2019年にサービスを開始した自動車サブスクリプションKINTOの新CM「買うよりお得、らしい。」シリーズ。ドキュメンタリーの手法で撮影し、3人の素の表情を楽しめる。

同社では昨年からテレビCM「定額なる一族」を放送していた。このシリーズでは、KINTOが車両代や任意保険まで含んだ定額サブスクリプションであることをコミカルに表現。幅広い層からCMの認知を獲得できた一方で、関心を高めるまでには至らなかった。KINTOマーケティング部 部長 藁谷直樹さんは、「今回のCMは、サービスの魅力を伝えることはもちろんですが、若者から共感されるものにしたいという想いがありました。車離れが進むいまサービスに関心を集めるために大切なのは、車を身近に感じてもらうこと。KINTOという買うだけじゃない車の持ち方を若者にとって自然な言葉で、伝えることを目指しました」。

CMを企画したのは前回と同じ電通のチームで、話し合いを通じて、方向性を固めていった。オリエンやプレゼンを行わないことに不安はなかったという。「広告の企画で大切なのは...

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