空に浮かぶたくさんの卵とそれを屋根の上から眺める人たち。手にはご飯の盛られたお茶碗と箸を持ち、恍惚とした表情を浮かべている。バックに流れる青葉市子さんの歌声と、タブラ奏者ユザーンさんによる音楽が幻想的な雰囲気を演出する。「それは、ちょっと、ふつうじゃないたまご。」のコピー通り、独創的なこのCMは鶏卵業界国内最大手のイセ食品の11年ぶりとなるテレビCMだ。
イセ食品は2019年7月1日に新製品「機能性表示食品 伊勢の卵」の販売を開始した。中性脂肪値を下げる機能のあることが報告されているEPAとDHAが豊富に含まれた鶏卵初の機能性表示食品だ。多くの人にその革新性を伝えたいと考え、テレビCMの制作を決めた。
CMのアイデアの軸にしたのは、革新性。コンセプトからマッキャンエリクソンと一緒に考えた。プレゼンは、企画書と絵コンテが中心で、そこからはCMの仕上がりの絵がイメージできたという。マーケティング推進室 山之内典子さんは、「これまでにない斬新な企画、表現が一番の決め手です …