従来の釣りのイメージを覆す、スタイリッシュな世界観のブランディングに取り組む総合釣り具ブランドDAIWA。その世界観の中で、誰もが知っているあのポーズを軸としたムービーが制作された。
「波止場ポーズ」をファッショナブルに
船が港に停泊するときにロープを巻きつける杭、ビット。ビットを前にすると、足をかけてポーズを決めたくなる人も多いはず。今回制作されたのは、そんな石原裕次郎さんや小林旭さんなど昭和のスターのお馴染みのポーズを、ファッショナブルにアップデートしたムービーだ。ランウェイに見立てた波止場で、外国人モデルたちが次々にポーズを決めていく。この「HATOBA(波止場)COLLECTION」を制作したのは、プロデュースとクリエイティブを一貫で手がけるエージェンシーkiCk inc.だ。
制作を担当したプランナー/アートディレクターのサナカミナさんは、「一般の人にもDAIWAというブランドを知ってほしいというクライアントの思いを聞き、DAIWAブランドが培ってきたスタイリッシュな世界観を釣り好き以外の人々に見てもらうためのアプローチを考えていきました」と話す。そこで着目したのが、「波止場ポーズ」だったという。
「ウェアなどアパレルにも力を入れるDAIWAだからこそ、ファッションムービーの中で表現することは自然に思いつきました。それをあえて昭和の定番ポーズと組み合わせることでギャップが生まれ、ファッション性を強調できると考え、この企画にたどり着きました。」
制作にあたっては、波止場とファッションがハイコントラストになるよう、モデルやスタイリング、ポーズなどはファッションショーのようなエッジの効いた表現に。一方、ロケーションは昭和の雰囲気を持つ波止場とビットを探していった。「こんなにビットにこだわったクリエイターは今までいなかったんじゃないかと思います(笑)。いまもなぜか皆が知っている波止場ポーズをフックとして、多くの人にDAIWAの魅力を知ってもらえればと思います」とサナカさん。
プロデューサーとして参加した中川咲子さんは、「クライアントに普段とは違った表現の提案も耳を傾けていただけたので企画を実現できました。この動画を釣り好き以外の人にも楽しんでもらい、ブランドとの新しい接点になれば嬉しいです」と語った。
kiCk inc.の制作事例
kiCk inc.プロデュース、クリエイティブ双方の機能を持ち、クライアントの課題に沿って、コミュニケーションの戦略立案から詳細アウトプットの制作までトータルで支援するクリエイティブカンパニー。ムービー、グラフィック、デジタルと幅広く対応できるスペシャリストが揃い、さまざまな角度からソリューションを提供している。 |
- 企画制作/kiCk+amana
- CD/サナカミナ
- 企画/瀬戸宏範、井戸菜三恵、宮崎太郎
- D/平根祐太
- PR/中川咲子、山本真由、坂本康任
- PM/廣木翔吾、永但和佳
- 演出/小野聖史
- 撮影/中村理生
- ST/杉浦優
- HM/升田みづき
- 出演/BARK in STYLe