ブレーンのカバーを飾るのは、世界の先端を行くクリエイターたちの作品。「BRAIN’S BRAIN」では、「FUTURE」をテーマに彼らが制作したビジュアルとオフィスや仕事を紹介していきます。今回のカバーを担当してくれたのは、イーストロンドンを拠点に、立体の作品をつくっているLydia Kasumi Shirreffさんです。
Photography : Amy Currell
――表紙のアイデアについて教えてください。
今回のカバーアイデアは、グラフィカルな景色を作ることです。自然の形を参考に作っていますが、3D の模様になるように抽象的に表現しました。私の作品と同様に紙とカードを使って手作りしています。
――そのアイデアはどのように生まれましたか。
私は、例えば、ケーキの中や地球の内側などのような、隠れた層について考えていました。真っ白な表面の裂け目から色があらわれる様子を作りたいと考えました。
――日本のデザインについて、どう思いますか。
東京をよく訪れるのですが、日本のデザインはとても新鮮で、いつもインスピレーションを受けています。見栄えの美しさやクラフトに力を入れているのにもかかわらず、見栄を張らず人々から親近感がある点がよいと思っています。
Lydia Kasumi Shirreff
Q1. What is the idea for this cover？ and how did you make it？
My idea for the cover was to make a graphic landscape. It references natural form but its been abstracted to become a three dimensional pattern. Like all my work, it’s completely handmade from paper and card.
Q2. What made you come up with the idea？
I was thinking about hidden layers, like inside a cake or into the centre of the earth,and wanted to create a chasm that splits the white surface open to reveal a burst of colour.
Q3. What do you think of Japanese advertisement and design？
I visit Tokyo often and find the Japanese perspective design very refreshing and inspiring！ It’s good to see so much emphasis on beautiful aesthetics and crafts, whilst managing to stay accessible and unpretentious.
イーストロンドンにあるスタジオ。4人の作家とシェアしている。
「floating city」 建築の図面を実験的に作ったもの。
「Shot 03 and 04」 抽象的な模様を描いた彫刻作品。
「white ones flat」 白の紙の影や陰りを使い、実験した3Dの紙の作品。
Lydia Kasumi Shirre
ロンドンでフリーランスの作家として活動。さまざまな紙を使った作品を、彫刻、セットデザイン、プロップ、広告、ファッションの仕事などで手がけている。作品はいつも異なっており、毎回チャレンジしている。幸運なことにいつも素晴らしい写真家とコラボレーションすることで、作品ができあがっている。これまでの仕事に、adidas Originals、Bodyshop、Cereal Magazine、De Beers、The Guardian、Harrods Magazine、Harper's Bazaar、Lushなど。
Coordinator：Risa Nakazawa（AGENT INC）
