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私のクリエイティブディレクション論

クリエイティブを突き詰めた少人数のチームを貫く

都築 徹

どんなに大きな仕事でも、少人数チームで取り組むというスタイルを貫く都築徹さん。クライアントを知ることが、良い広告の出発点だと話す。

都築 徹(つづき・とおる)
電通中部支社クリエーティブ・ソリューション局 クリエーティブディレクター/コピーライター。セールスプロモーション・営業経由で現職。最近の仕事は、マキタ充電式草刈機「ニッポンの草刈だ」、東海テレビ報道部「伝えつづける」、ジェイテクト「ナンバーワン&オンリーワン」など。主な受賞歴は、TCC新人賞、ACC金賞・ジャーナリスト賞、消費者のためになった広告コンクール金賞、民間放送連盟賞、ギャラクシー賞。

クリエイティブを突き詰めた少人数のチームを貫く

――コピーライターから、CDになって変わったことは?

転局試験を受けずに、クリエイティブになったこともあり、最初は全く自信がありませんでした。当然、認めてくれない人もいて、ひとりで作業することも多かった。周りからは個人主義な人間に見えていたと思います。その一方で、当時は大チームの一員としての作業もあり、そのとき自分としては納得ができないことが多くありました。大チームだから、忙しくて脱落する人がいてもかまわない、そんな進め方が自分にはなじめなかった。そのときに何かもっと違うやり方があるのではないかと思い、ある仕事で自分が立場上CDになったことをきっかけに、少人数のチームで大きなプロジェクトに挑みました。ひとつの大きなチームがそのクライアントのすべての案件を担う従来のスタイルではなく、プロジェクト内のさまざまな案件毎に少人数のチームをつくり対応する。どの仕事もCD兼コピーライターである僕とプランナー、アートディレクターの3人で乗り切れたことが自信になりました。

CDになって最初に考えたことは、どうすればチームがモチベーションを高く維持しながら動くことができるかということ。少人数で仕事を進めると、「自分が考えないと一生終わらない」というプレッシャーがあるんです。でもその分、チーム内で案が通れば絶対に世の中に出る達成感を与えてあげることができる。それが実は最大のモチベーションになると気付きました。アイデアは職種を越えて出し合うけれど、改めて一人ひとりがプロであることを自覚してもらいたいという思いもあって、クレジットは原則として1職種1名にしています。結果 ...

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クライアントにも、社会にも「売れる企画」をつくり続ける
生活者が「想像もつかない魔法」をいかに使うことができるか
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